1月20日には、R.E.インフォリンク社を訪問した。インフォリンク社は東日本不動産流通機構のような組織(会社)で、11500名の会員が加盟しており、その業務は不動産情報を入手し、資料を作成するための最新技術の提供やセミナーの開催、パソコン教育、技術的なサポートやホームページの作成等多岐にわたっていた。尚、40名で全ての仕事を行っているとのことであった。90%が女性職員であり、中には70歳にならんとするご婦人もいて、驚かされた。尚、職場では家族やペットの写真をデスクの周りに飾ってあり、アットホームな雰囲気であった。ここでもパソコンやセミナールームがあり、10名程の女性―主に主婦らしき人達がパソコンのセミナーを熱心に受講していた。 |
インフォリンク社が提供しているシステムは、会員向けのMLSシステム「ホーム・ワークス」とエンドユーザーにインターネットで物件情報を公開するシステム「サイト」の二つがあるとのことであった。「ホーム・ワークス」には、地図と連携したソフトがあり、検索した物件が自動的に地図上にプロットされ、また逆に地図から範囲を指定して物件の検索が可能であった。そして、地図上には公園や公共施設などの建物が表示されており、顧客に対して近隣情報をサービスできるようになっていた。その他に検索した物件情報をそのまま顧客にEメールで送信できる機能やダウンロードした物件情報を基にして市場分析レポートやローン計算等、営業に必要な様々なツールを作成できるソフトも用意されていた。 |
エンドユーザー向けサイトは会員と同じ物件データ-ベースを基にしてインターネットでエンドユーザーが直接検索できるサイトである。一般的な物件検索やオープンハウス、オフィスの検索が出来るほか、エージェントの検索機能もついており、地域やエージェントの名前から検索し一覧リストが表示された後、メールの送信やエージェントのプロフィールのページにリンクできるようになっている。尚、このサイトのヒット数は月間1500万であり、1ヶ月には約50万人が利用しているとのことであった。バンクーバーでもシアトルでもサンフランシスコでも感じたことは、住宅・不動産のエージェント、インターネット会社いずれをとっても男性労働者は少なく圧倒的に女性労働者で占められている。特に主婦パワーの活躍を見せつけられて、我が国でも近い将来、こうなるであろうと予感した次第です。21世紀のIT革命時代の不動産業界にとって、女性がこの分野に進出することにより、益々女性上位社会が出現するものと思わざるを得ません。 |